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2日目、これでもかというくらい鉄まみれの旅行が始まります。

朝は昨晩と同じ個室でお食事を頂きました。
カニのにおいが残っていますがカニは出てきません。

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温かい料理が米とみそ汁と焼き魚くらいしかなかったので体が冷える…
しかし、一品一品にこだわりが感じられます。

ところで、昨日は夕方にチェックインしたため
ほとんど拝むことができなかったマリンビュー。

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今朝は静かな冬曇りの天気だったため、青空に比べて
若干見劣りしてしまうのは致し方ありませんが…

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食事を摂った6階と、今回宿泊した8階最上階では
こんなにも見た目が違うのかと驚きましたが、
広角レンズの写真だといまいちよくわかりませんか。笑

本日の行路表を嫁に送り付けて旅後半のスタートです。

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…まだ何処に行くかは秘密なのでこんな感じ。
とりあえずは8時半頃のバスに乗って米子駅を目指します。

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昨日も思ったのですが、米子駅ってアルファベットがでかくて
日本語の駅名は地上階にちょろっと書いてあるだけなんですよねえ。

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早々とホームに降り立ちます。
この115系電車は最早お馴染みといいますか、
山陽線を18きっぷで移動すると必ず嫌というほど乗せられる
現役の国鉄型電車です。山陰地区は少し特徴が異なり、
利用実態に合わせて中間車両に運転台を取り付け
短編成化工事を実施したのですが、

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このやっつけ仕事っぷりが何とも言えない趣の深さ。
非貫通化して車両に似つかわしくない広々とした運転台。
彫りが深く丸みを帯びた本来の先頭車両とはかけ離れた
103系電車を思わせるペッタンコな顔立ちは、
いつ見てもマニア共の失笑を買ってしまう滑稽な改造…
言っておきますが僕は好きですよこういうの()
山陰電化区間ではこのペタンコ顔がわんさと走っています。
非電化区間は40系気動車が未だに現役です。米子駅の設備といい
この辺りは時代が30年ほどおくれて進んでいるから
眺めていて落ち着きます。

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間合いにサンライズ出雲なんかも通ったりして
うちの嫁さんはたいへんご満悦の模様。
喜ぶのはまだ早いぞ。

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さて、本日の移動初列車は1010M、やくも10号岡山行。
昨日はグリーン車パノラマ先頭席で山陰の山中を駆け抜けましたが、
本日はその反動で(!?)普通車指定席。
ぐったりはくもにならないか心配でしたが、思った以上に
シートのホールド感がよく、大山の眺めも昨日よりずっとよく。

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「伯耆富士」と呼ばれるその雄大な構えを過ぎると
あっという間に眠りに落ちてしまいました。
というわけで、岡山までゆったりやくも。

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岡山駅からは往復経路を一旦離脱しまして、
旅行としては本年3回目となる四国方面に分岐します。

39D 特急南風9号高知行き。
既に新型車両が活躍しておりますが、往路は
従来型車両の先頭席(グリーン)で
児島の乗務員交代瀬戸大橋からのマリンビューと
四国の山合を制御式振り子で振り回しながら高速で駆け抜ける
景色の流れを楽しみます。
途中、瀬戸大橋と大歩危・小歩危峡で自動放送による案内が。
最も景観の美しいところで案内を入れてくれるのは、
自然美豊かな四国ならではといったところでしょうか。


余談ですが…
関西圏から四国は意外と近いもので、
昔はバイクでジャンボフェリーに乗って渡ったり、
淡路島からひたすら陸路をぶっ飛ばして向かったりと、
なんだかんだと旅は四国を選びがちでした。
今も新幹線で岡山まで40分弱、四国までそこから40分と
単純に橋を渡るだけならとっても早いので
アクセスの良さといい、景観の良さといい個人的にとてもお気に入りです。
気軽に絶景を眺めることができる良さは今後とも布教していきたい…

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大歩危駅に到着です。
らぶらぶベンチも雨風に吹かれてか大分ニスが剥げておりますな…

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南風さんありがとう


本来はこの駅おりてすぐにある「歩危マート」にて
軽食をとる予定だったのですが、本日は大雨と線路確認による
土讃線・本四備讃線の列車遅延の為その暇はなく、
とっとと本日のメインに移ることとなりました。

乗り換え列車は大歩危で折り返しの為、到着場面では
既にばれてしまっていた感がありますが…

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本日のメインはこちら。

8012D「四国まんなか千年ものがたり しあわせの郷紀行」

JR四国が2017年に大歩危~琴平・多度津間で運行を開始した
観光列車で、2014年に運行開始した同
「伊予灘ものがたり」に次ぐ観光列車の第2弾です。
伊予灘さんは40系気動車のグリーン化改造が施された
普通列車の優等席ですが、本列車は
185系気動車を改造した観光特急列車となります。
その為座席指定料金・グリーン料金に加えて特急料金が必要です。
ちょっぴりリッチな大人の旅へ、さあ出発。


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大歩危駅は祖谷のかずら橋・アクセス最寄りの地ですが
本日はすぐ折り返しの予定を立てておりましたので
また今度訪れることにします。
かずら橋好きなんですけど列車のアクセスは微妙なところで
来訪の際は車かバイクでしょうねえ…

本日乗車の千年ものがたりは3号車(先頭車両)で
「秋彩(あきみのり)の章」と名付けられた車両です。
3両あって、四季を思わせるような
特徴の違う配色のなされた編成は、前からも後ろからも
まったく違った雰囲気を感じられます。


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運行開始の頃は自分に縁のない列車だと思っていました。
まさかこんなにも早く乗ることになるとは…

本日は嫁の誕生日ですので、ちょっとしたサプライズも用意しております。


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花束とメッセージカード。
これはJR四国の企画室にメールで申し込み、
料金を振り込むと確実に用意していただけるという、
JR四国公式のうれしいおもてなしサービスです。
1か月前に博多の窓口に並んで席を確保したその瞬間に申し込み、
この日を迎えることをずーっと楽しみにしておりました。
無事に喜んでもらえてよかったです。だがこれでは終わらんよ。


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こちらはおもてなしサービスではありませんが、
別途イベント券として申し込むお食事で、しあわせ郷紀行の方は
「おとなの遊山箱」というテーマで用意されています。

「遊山(ゆさん)箱」とは、その昔徳島の子どもたちが
ハレの日にお弁当を持って野山に遊びに出かけた時に持っていた
三段重ねのお弁当箱をいい、本列車はそれを
大人向けにアレンジした豪華なお料理の詰め合わせとなっております。
お料理監修は「味匠・藤本」様。
このお食事コースは事前注文制で、出発日の10日前まで予約可能。
食事を予約すると琴平駅でフェアウェルサービスを受けられます。
(下り・そらの郷紀行はウェルカムサービス)

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本日はあいにくの雨…なんなら道中土砂降りで、
列車にもそれなりに遅延が発生しておりましたが…
観光列車に乗っている大人というのは都会ほどせかせかしておらず
「無事に帰れるんやったらなんでもええわ!」
「うちの(カミさん)なんか帰ってこんでええ言うとるわ(アハハハ)」など
私の職場近辺とはまるで違う空気が流れていました。
それでも旅のおもてなしというか、鉄道業だからというか、
アテンダントの御姉様方が帰りの列車の予定を伺いにきたり、
遅れが増延するたびにお詫びの放送を入れたりと忙しそう。
先日結婚記念日に組んだ行程は乗り換え最短2分という
遅延発生=総崩れという無茶苦茶な予定を立てておりましたが
さすがに反省して今回は弾力性の高いダイヤを組みましたので、
最大170分の遅れでも岡山発最終みずほ612号に間に合うようにできています。

だから全然急ぐこともなく、食後のコーヒーを味わえる。

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最高。

周囲に置かれた記念乗車証やお手製マップなど

アイテムがいちいち最高。


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阿波川口ではねこ駅長と地元の方々がお出迎え。



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秘境駅・坪尻にも停車します。
特急列車はふつう通過してしまうので必要ないのですが、
坪尻に止まる当列車はなんとスイッチバックを行うのです。
急坂を上るためにいったん後退し、線路に滑り止めの砂を撒いたら
加速し勢いをつけてのぼりきります。
運転士が二人いるわけではないので、先頭と後尾を行ったり来たり。
車内では拍手が沸き起こっていました。


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坪尻駅は列車か徒歩でしかアクセスできず、そんなところに
アベックでらぶらぶする連中が果たしているのかどうかはわかりませんが、
「えきちゃん」がちゃんといるんですね…
そして後ろでしれっと南風れっちゃくんが通過しているあたり芸が細かい。
(南風はスイッチバックの必要がないので坪尻を通過する)

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どなたが置いたか存じないが、この駅が愛されているのがよくわかる。

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これはちょっとよくわからない。なぜここに…

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讃岐財田駅

車内でのお楽しみも一通り終わり、あとはゆったりと揺られてゆきます。
遅延により間もなく日は暮れ、通常運行では見ることのできない
あたたかい暖炉の火のような照明に照らされた車内を堪能することができました。

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列車内なんだぜ、これ。

あたりも真っ暗になった頃、琴平駅へ到着。

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発車標には特別な表示がされています。

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専用ラウンジでフェアウェルサービスのアイスクリームを頂きます。

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マンナカセンネンヤワラカイアイス


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終点・多度津駅にて、1号車方向から撮影。
先にちょっとだけ触れましたが、この列車は四季をモチーフとしており
どの角度から見ても違う雰囲気を味わうことができます。

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1号車・春萌(はるあかり)の章

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3号車・秋彩(あきみのり)の章。

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左は2号車の「冬清(ふゆすがし)の章」ですが、c09afe24.jpg


宇多津駅で回8012Dとして「秋彩の章」の反対側と、
冬清の反対側「夏清(なつすがし)の章」も見ることができました。

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最高だったよ。ありがとうJR四国さん…
実はものがたり列車、紹介した四国まんなか千年と、伊予灘の他に
第3弾の運行が予定されているのです。

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こいつも乗りに来なきゃぁいけませんなあ。
ボーナス出るたびに四国に旅行しそうな勢い。

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新幹線なんか出来たらもう給料日の度に通ってしまいそうです。
実現はまだまだ先の話でしょうが、僕は応援していますよ。

さて、もうちょっとだけ四国さんにご厄介になります。
ここから普通列車で宇多津まで移動し、徒歩15分。

やっぱり香川に来たらうどん食わなきゃ。
「おか泉」にて、名物ひや天おろしうどんを頂きます。

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レモンを絞り、左上のだしをかけていただきます。
あつあつの天ぷらと、しっかり水でしめた本格讃岐うどんが
なんとも言えない組み合わせ。
腹ごしらえをしたら駅に戻りましょう。少々余裕があるため
1時間半ほど宇多津で待ち合わせです。


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すまいるえきちゃんとことちゃん達。仲良しかよ。

着発する列車を眺めていたら時間はあっという間に過ぎ

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行きの従来型車両に対し、
こちらは56D、新型2700系運用の南風26号。

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シートは相変わらず指定席・自由席兼用でありますが
座り心地は従来のそれよりもわずかに良くなり、
険しい山合いを高速で駆け抜けても快適であろうゆったりした仕様です。
正直、先頭車といううま味がなければ普通車でもいいのかもしれない…

2日間にわたる旅の計画と実行、また9割ほどうまくいったことに安心してか
はたまた隣の客が電話でガヤガヤうるさかったからか、
もしかしたら2700系の乗り心地が思ったよりよかったからかもしれませんが、
気が付けば岡山駅手前で起こされるまで眠ってしまっていました。
ただ電車を乗り回すという旅に終わらず、随所にサプライズや
プレゼントを仕組んで実行した今回の計画は概ね成功だったようで、
嫁も思った以上に楽しんで喜んでくれたので本当によかったです。
前の週にも会社の音楽連盟大会のために岡山まで一緒に来ていたのですが、
その時は700系運用の新幹線・ひかりで新神戸まで帰ると見せかけて
寝台特急・サンライズ出雲に乗って三ノ宮まで帰るという
単純に早く帰りたい人からしたらあきれ返るようなサプライズも
興奮交じりに喜んでくれたので、実行前から若干の手ごたえを感じていました。
700系運用のひかりにはこの日のシメとして乗ったのですが、
西宮駅で人身事故が発生したという一報を聞いての困惑と
旅の疲れもあって写真を撮るのもすっかり忘れていました()

三ノ宮に戻ってきたころにはおおむね遅れも回復していましたが、
社局終電による振替輸送終了に伴う混乱を避けるために
あえて阪急電車を選択し、無事に大きな乱れもなく帰宅できました。

1泊2日でしたが、内容が濃すぎて2日目の後半には
初日何をやったか考えこまないと思い出せないくらいでした。
人生後にも先にもこんなに旅行に投資することがあるだろうか…
もうしばらく、2人のうちはこうやって年1くらい
お楽しみができればいいなあと思っています。

そしてここまで書き上げるのに1週間かかっちまった。